伊之助造形記③ガワ貼り付け編

ガワ貼り付けに向けて(両面テープvsGボンド)

 いよいよラストの③ガワ貼り付け編です。今回は貼り付けに両面テープを利用しています。今回の様なフェイクファーはGボンドよりも両面テープのほうが以下の理由から色々使い勝手がいいです。
  • フェイクファーの裏地がメッシュの様な素材
    →Gボンドが染み込みやすく、うまく接着されない
  • Gボンドは粘り気があり、ファーに絡まる
    →張り付けた後、マスクにGボンドがつくと修正が難しい。きつい。
  • 動きがなく、曲がるところがない
    →両面テープの弱点である、ねじれが少ない。
今回使用している両面テープは↓です
今回外形作成に使用しているコスプレボードと同じコスプレファクトリー様の両面テープで、とても相性がいい。個人的には2cm幅と5cm幅の二つがあると使い分けができてめっちゃ便利です。
 長くなりましたが、本編に移ります。完成形をイメージして最後まで頑張りましょう。

③ガワ貼り付け編

 フェイクファーの型紙を作ります。

①型紙制作編を参考に外形をサランラップ→ガムテープで包み込んでください。耳は別途張り付けるので不要です。
 型紙の分割ラインは中央線を描いた後に、できるだけ平面かつ切れ目が目立たない様に決めます。
 今回は目の部分が大きく開くので目に分割ラインが重なるように設定しました。

 分割ラインを描き終わった後、写真を撮っておくとフェイクファーを貼る時にイメージがしやすいです。


 フェイクファーを裏返し、両面テープを貼り付けます。隙間が無い様にびっちりと両面テープを張るよりは多少隙間があったほうが余裕が生まれ、張り込みがしやすいです。
 分割ラインから張り込みを行い、張り終えたら同様に耳部分を張り込みます。
 全てを張り込んだら櫛で毛の流れを整え、一度被り首元のフェイクファーを好みの長さに切りそろえます。

 張り込みはここまでです。最後に鼻・牙・目を作成します。
 鼻はざっくりと型紙を作り、コスプレボード5mmで作成しました。厚みが欲しい方は紙粘土等で盛っったり何枚かコスプレボードを重ねても良いと思います。今回は鼻の穴に鉢底ネットを付けて、ストレッチレザーの白を張り込みましたがお好みで。

塗装をする際はフェイクファーに付かないようにサランラップで三重巻きにして行いました。外で塗装するのがベターでしたが雨でしたので二重にしたゴミ袋の中で染めQ重ね塗りをしました。
染めQに限らすラッカースプレー等は薄く塗って乾燥を待つことを繰り返すのがうまく塗るコツです。染めQの説明にも書いてある。公式万歳。


 続いて牙の作成です。イメージとしては太さ3cmくらいの牙にすることは決めていました。長さは型紙を作成しマスクに当てがいながら調整し9cmほどとしました。
 型紙で同じ形にコスプレボードを五枚切り抜き、両面テープで張り合わせた後カッターナイフで少しずつ削っていきます(左)
 削り終えたらやすりで整え、仕上げにヒートガンで毛羽立ちを抑えます(右)
 好みで塗装を行い、口に差し込みグルーガンでマスクに接着しました。

 最後に目玉を作成します。今回はヒートプレスによる100均プラバンの成型→着色で作成しました。
 
 ヒートプレスの専門器具などはないため、ガムテープの芯を支えにして、型に電球を使い乳白色プラバンで作成しました。
 プラバンをガムテ芯に乗せ、ヒートガンで柔らかくなるまで熱したあと電球を押し込み冷えるまで放置したらヒートプレス完了です。(上)
 接着のために大きめに切り出し、二色の青+黒のマッキーで瞳を描きました。
 たまたま気づきましたが、裏面に白い紙を貼ると色映えがよく、白目部分も表せるので急遽コピー用紙を張りました。元から白いプラバンを使用してもいいかもしれません。



 作成した眼をはめ込みます。目の周りに鉢底ネットを貼り付け瞳の部分に穴をあけます。カッターで網目を一つ一つ切っていく様にするとうまく切りやすいです。(上)
 内側から作成した眼を入れ、見えない位置に両面テープを貼り付け接着したら眼は完成です。

 最後に、鼻部分で使用した染めQを耳の先端部にも使えば作業完了となります。
 一度被り、気になるところがあれば微修正をおこなってください。

 これで伊之助の猪頭は完成です。お疲れさまでした。




~作成後の反省~

  • バランス上どうしても頭部ピッタリに作ったため、メイク&ウィッグしたまま被ることを考慮できなかった。しょうがない。
  • ちょっと首元のフェイクファー足りなかった気がする。
  • 思った以上に視界が悪い。鼻から前を見る予定だけど全然見えない。
    眼の白目部分にスリット等入れて外を見えるようにしたほうがいいかもしれない



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